手術の前日シャワーを浴びている時、
左股関節を上から手で撫でながら『長い間ありがとう。ご苦労様でした』と呟き、
少しセンチメンタルになりました。
人工股関節になったら「異物」感がどんなものか想像が付きませんでした。
それが不安でもあり、仕方ないことと受け止めていました。
ところが手術後6日目の朝、傷口をおおっていたシールがすっかり剥がされて傷口を見た時、
小さくて綺麗だったのに驚きました。
そして、シャワーを浴びながらそっと石鹸の泡で包み『お世話になります。宜しくね』と言っている
自分に気づきました。
早くも「人工」のはずの股関節が自分の身体の一部として、
しっかりと私に愛着を感じさせてくれたのです。
塗山先生は名医と言われていますが、私にとっては「スーパー名医」です。
最後に、今回の入院生活を支えて下さったリハビリの理学療法士の皆様、スタッフの方々、
リハビリを共にした患者の仲間たち、そして私の家族に感謝を申し上げます。