快適歩行
人工関節・脊椎ブログ 第53回
53回目のブログ投稿です!
53といえば東海道五十三次!
もしくはゴミ!
世田谷人工関節・脊椎クリニックの院長の塗山正宏です。
今回のテーマは、
人工股関節置換術の疼痛コントロールです。
以前のブログで
人工膝関節置換術の疼痛コントロールについて触れたかと思います。
人工股関節置換術においても疼痛コントロールは
非常に大事になります。
術後の痛みのコントロールをすることが
リハビリを進めていくうえでは非常に大事になります。
術後の痛みがコントロールされない場合
術後疼痛症候群といって
一度慢性の痛みになってしまうと
治療に難渋してしまいます。
そのため、
人工股関節置換術においても
色んな角度から鎮痛を行うことがとても重要です。
Multimodal pain management
・関節周囲カクテル注射
・硬膜外麻酔
・preemptive analgesia(先取り鎮痛)
・NSAIDs
・アセトアミノフェン
・デュロキセチン
・オピオイド
など様々な角度から薬を使用することにより
かなり術後の痛みを和らげることが可能になりました。
手術を行うにあたり薬を色々使用することも大事ですが
なるべく体に対する侵襲を少なくすることがより大事です。
私が最も鎮痛効果があると感じるのは
手術において筋肉を切らないことです。
筋肉を切った部分は必ず術後痛みを感じます。
私が行っている筋肉を全く切らない最小侵襲手術である
Anterolateral supine approach(ALS)による人工股関節置換術の場合
筋肉を切る手術方法(側方アプローチ、後方アプローチなど)に比べて
術後の痛みをかなり和らげるようにできるようになりました。
同じ患者さんで
片方の股関節を後方アプローチ、
片方の股関節を前方アプローチで手術を行った場合、
患者さんは
「前方アプローチのほうが術後が楽です」ということを必ず言われます。
痛みが少ないため、術後のリハビリにおいても回復速度が変わってくるのです。
今後も出来るだけ身体に負担のない手術をして
楽にリハビリができるようにしていきます!
うっかりウォシュレットのないトイレに入ると気分が落ち込む
世田谷人工関節・脊椎クリニックの院長の塗山正宏でした。
世田谷人工関節・脊椎クリニック
整形外科・放射線診断科
股関節・膝関節・骨粗鬆症・脊椎
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