快適歩行
人工関節・脊椎ブログ 第45回
45回目のブログ投稿です!
アメリカ合衆国の第45代大統領はドナルド・トランプ!
世田谷人工関節・脊椎クリニックの院長の塗山正宏です。
今回のテーマは、
人工股関節置換術と深部静脈血栓症です。
人工股関節置換術の合併症のひとつに
深部静脈血栓症があります。
深部静脈血栓症とは
一時期エコノミークラス症候群として
話題になった病気です。
元サッカー日本代表の高原直泰が
エコノミークラス症候群になって、
世間でかなり注目された時期があったかと思います。
深部静脈血栓症とは、
下肢の静脈に血の塊(血栓)ができて血管をふさいでしまう病気です。
血栓が何かの拍子にはがれて、
血流に乗って肺まで到達し、
肺の血管をふさいでしまうのが肺血栓塞栓症です。
肺の血管がふさがると、
血液ガスの交換がうまくおこなわれず、
呼吸困難や胸の痛みを感じるようになります。
肺血栓塞栓症を発症した場合には命を落とす場合があります。
それくらい肺血栓塞栓症は恐ろしい病気です。
では、
なぜ深部静脈血栓症は発生するのでしょうか??
人工股関節置換術を行うと体内で出血が起こります。
人間の体は体内で出血が起きると、
体内で血を固めよう、固めようという働きが出ます。
そうなると血が固まりやすくなり、
血栓が出来やすくなるのです。
そのため、
深部静脈血栓症に対して予防するのがとても大事になります。
いかに血栓が出来ないように予防するかが大切なのです。
予防としては、
・手術後早期からの足関節の自動運動、他動運動
・早期離床
・深呼吸
・弾性ストッキング
・フットポンプ
・抗凝固薬
などがあります。
ひとつの方法ではなく、
様々な方法で予防することが大事なのです。
私は
術後当日から離床を行うことによって、
少しでも血栓症の発生リスクを下げるようにしています。
ハートは熱く、頭はクールに。Cool head and warm heart.という言葉が好きな
世田谷人工関節・脊椎クリニックの院長の塗山正宏でした。
世田谷人工関節・脊椎クリニック
整形外科・放射線診断科
股関節・膝関節・骨粗鬆症・脊椎
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