快適歩行
人工関節・脊椎ブログ 第26回
26回目のブログ投稿です!
世田谷人工関節・脊椎クリニックの院長の塗山正宏です。
今回のテーマは、
変形性股関節症の手術のタイミングです。
変形性股関節症が進んだ場合に
・いつ手術するべきなのか?
・そもそも手術したほうがいいのか?
・手術しなければいけないのか?
外来診療のなかでこのような質問を受けることがあります。
変形性股関節症は
前期・初期・進行期・末期の4段階に分かれます。
ステージが進めば、痛みが強くなり、歩行に支障が出てきます。
どの段階であろうとまずは保存療法が重要になります。
しかし、
保存療法を行っても股関節の痛みが軽減しない場合や、
明らかに保存療法を行っても症状の改善が困難なほど
病状が進行している場合などには手術を検討します。
手術を行うかどうかは、
・股関節痛の程度
・日常生活の不便さ
・年齢
・仕事の内容
など、さまざまな要素を総合的に考慮して手術をするかどうか決定します。
股関節痛のために日常生活でどれだけ支障をきたしているかということが、
手術を決定するうえで最も重要な要素になります。
末期の変形性股関節症でも症状が軽く、
日常生活に困っていなければ手術の必要性はありません。
内臓疾患のガンとは違い、
変形性股関節症は必ず手術をしなければいけない病気ではないのです。
ただし、治る病気ではありません。
徐々に進行していく病気です。
症状が進行していくと歩行の障害、
股関節の可動域の制限(動きが悪くなってくる)が出てきます。
日常生活に影響がでるようであれば、
それは手術のタイミングだと思います。
最終的には
患者さん自身で手術をするかどうかを決めなければいけません。
ひとりで考えていても判断がつかないときがありますので、
良くわからないときは医師と相談するのが重要です。
ラーメンのひとくち目は必ずスープを飲む
世田谷人工関節・脊椎クリニックの院長の塗山正宏でした。
世田谷人工関節・脊椎クリニック
整形外科・放射線診断科
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