Good Joint Life!
~人工関節とリハビリテーションのブログ~
第72回 「変形性膝関節症の保存療法」
おはようございます。リハビリテーション部の生井です。
今回のテーマは「変形性膝関節症の保存療法」です。
保存療法シリーズ第3弾です!
まず変形性膝関節症についてですが、膝の関節軟骨が年齢とともに弾力性を失い、遣い過ぎによりすり減り、関節が変形します。(日整会HPより https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/knee_osteoarthritis.html)
レントゲン検査やMRI撮影により変形性膝関節症と診断されると、変形の程度をK-L分類(ケルグレンーローレンス分類)という尺度を使いGrade 0~Ⅳの5段階で分類付けします。
0は正常、Ⅳが最も重度な状態です。
重症度により治療方針が変わってきますので、まずは診断を受けましょう。
治療は投薬、注射などの薬物療法、リハビリテーション等の保存療法と、手術療法があります。最近では再生医療も行われております。
保存療法でのリハビリテーションですが、目的は疼痛コントロールと日常生活動作の維持・改善です。
疼痛コントロールは電気、マッサージ、温熱等の物理刺激で行います。また装具や杖の処方により疼痛コントロールを行う場合があります。
日常生活動作は筋力、関節可動域が一定以上ないと動作が難しくなりますので、筋力トレーニングや関節可動域運動(ストレッチ等)の運動療法を行ないます。
リハビリと聞くと「電気やマッサージ」のイメージが強いかもしれませが、効果的なのはやはり運動療法です。
筋力を維持・向上し、関節や筋肉の固さを改善することが日常生活を快適に送るには非常に重要になってきます。
頑張って運動しましょう!
話は変わりますが、本日9:30から烏山区民会館で「膝・股関節セミナー」があります。
塗山院長の話に加え、当院で行っている運動やリハビリテーションを一部紹介させていただきます。
今後も定期的に開催していく予定ですので、今回参加できなかった方も次回参加していただき、自身の関節の健康について知識を深めていただければと思います。