Good Joint Life!
~人工関節とリハビリテーションのブログ~
第70回 「変形性股関節症の保存療法」
おはようございます。リハビリテーション部の生井です。
今回のテーマは「変形性股関節症の保存療法」です。
保存療法シリーズ第2弾です。
「変形性股関節症の主な症状は、関節の痛みと機能障害です。股関節は鼠径部(脚の付け根)にあるので、最初は立ち上がりや歩き始めに脚の付け根に痛みを感じます。」(日整会HPより)
レントゲン、MRIなどの画像初所見、臨床所見により「初期、進行期、末期」の診断がつきます。病期により保存療法か手術療法かの適応が異なります。
保存療法は、患者教育、運動療法、物理療法、歩行補助具・装具、薬物療法、サプリメント、関節内注射などがあげられ、当リハビリテーション部では、患者教育、運動療法、歩行補助具の提供・アドバイス等を推奨し、リハビリテーションに取り入れております。
特に「運動療法は、股関節症の疼痛、機能改善に有効であるとする質の高い報告が複数あり(Hernandez-Molina G,2008 Fransen M,2010 Juhakoski R,2011 Fernandes L,2010)、短期的な有効性のみならず、中期的な効果も報告されている(Pisters MF,2010)」ようです(変形性股関節症ガイドライン,2016:103‐105)。
運動の種類は、股関節外転(外にひらく)筋力、膝関節伸展(伸ばす)筋力、股関節周囲のストレッチ、杖の使用、ウォーキングや水中ウォーキングなどの有酸素運動がおすすめですが、その運動方法や運動量は人により様々です。
症状がある中で、ご自身でプログラムを考えて行うのは難しいところもあるかもしれません。
当院では保存療法のリハビリテーションも積極的に行っておりますので、ぜひご相談ください。