快適歩行
人工関節・脊椎ブログ 第25回
25回目のブログ投稿です!
世田谷人工関節・脊椎クリニックの院長の塗山正宏です。
今回のテーマは、
変形性股関節症です。
そうです。
変形性股関節症です!
変形性股関節症というのは、
股関節に痛みが出る代表的な病気です。
日本全国には300~400万人くらいいると言われています。
原因としては、
・子供の頃の発育性股関節形成不全(以前は先天性股関節脱臼と言われていた)の後遺症
・股関節が浅い寛骨臼形成不全(以前は臼蓋形成不全と言われていた)
・形態的な異常はないが、加齢により股関節の軟骨がすり減ってしまう(一次性変形性股関節症)
などが挙げられます。
変形性股関節症は、
なかなか症状が出てこないことがあり、
股関節以外に症状が出る患者さんもたくさんいます。
変形性股関節症の一般的な症状は
股関節の痛み、股関節の動きの制限ですが、
初期には太もも、お尻、膝などに痛みや違和感、だるさなどが現れるため、
変形性股関節症から症状の原因が起きているものだと気づかないことも多いようです。
坐骨神経痛と思われていたお尻の痛みが、
変形性股関節症による痛みの場合もあります。
ずっと坐骨神経痛の治療を行われていたけども
全く痛みが取れず、
股関節の検査をしてみたら
変形性股関節症だったというケースは決してまれではありません。
また、股関節症の発症や進行の危険因子としては、
・高齢
・肥満
・股関節痛
・股関節屈曲制限
・寛骨臼形成不全
などがあります。
これらの危険因子に注意することも重要です。
変形性股関節症には様々な治療方法がありますが、
まず日常生活指導、運動療法、薬物治療などの保存療法を行います。
しかし、股関節症の状態によっては
早期に手術が必要になる場合がありますので注意が必要です。
(急速破壊性股関節症の場合は早期に手術が必要)
主な手術方法としては骨切り術や人工股関節置換術を行いますが、
人工股関節の耐久性が上がっていることによって、
年々変形性股関節症には人工股関節置換術を行うことが増えています。
食事は必ず野菜から食べるようにしている
世田谷人工関節・脊椎クリニックの院長の塗山正宏でした。
世田谷人工関節・脊椎クリニック
整形外科・放射線診断科
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