Good Joint Life
–人工関節とリハビリテーションのブログ-
第68回「特発性大腿骨頭壊死症の保存療法」
みなさんこんにちは。リハビリテーション部の生井です。
今回のテーマは「特発性大腿骨頭壊死症の保存療法」です。
特発性大腿骨頭壊死症とは、大腿骨の骨頭と呼ばれるところが壊死してしまう病気で、難病指定にもなっております。
画像は右の大腿骨の模型です。青いところが大腿骨頭です。
原因はアルコールの多飲やステロイドの服用と言われていますが、原因がわからない事もあります。
下記の塗山院長のブログも参照にしてください。
症状は、比較的急に始まる股関節痛と跛行です。長い時間かかって進行する変形性股関節症と違って比較的急性に発症しますので、関節の変形による機能障害は初期にはあまり見られません。(日整会HPより)
骨頭が壊死するだけなら症状も軽いのですが、骨の圧潰(あっかい:あつをかけられてつぶれること)が進むと症状も進行します。
レントゲン撮影ではわからないこともあります。まずは正確な診断を受けましょう。
症状があまり進んでいなければ、服薬、安静、体重コントロール、杖の使用(1本杖、ロフストランド杖、松葉杖など)で症状をコントロールすることを心がけましょう。
痛みが長期になると関節や筋肉も硬くなり、可動域制限が生じる方もいます。お尻・太ももの筋肉も弱くなるので、筋力トレーニングも必要です。
しかし、やみくもにストレッチ・筋力トレーニングをするのはおすすめしません。症状を悪化させる場合もありますので、それぞれ患者さんにあった方法でトレーニングを行うことをお勧めします。
今回は「特発性大腿骨頭壊死症の保存療法」についてお伝えしました。