Good Joint Life
-人工関節とリハビリテーションのブログ-
第55回 痛みとリハビリテーション ④
皆さまこんにちは。世田谷人工関節・脊椎クリニックの生井です。
今回も「痛みとリハビリテーション」について書かせていただきます。
前回のブログでは「慢性疼痛と心理」について書きましたが、痛みを極度に恐れたり、ネガティブに捉えすぎたりする破局的願望思考が慢性痛を長引かせる原因の一つとなります。
その痛みによるストレスや破局的願望思考を軽減させるために現在用いられているのが、「マインドフルネス」です!
「マインドフルネス」とは認知行動療法という心理療法の技法の一つで、「瞑想」のイメージが近いと思います。
マインドフルネスとは、「今この瞬間の体験に、価値判断することなしに、意図的に注意を向ける」という心のあり様だそうです(ペインクリニック Vol.38 No.3)。
マインドフルネスにより「痛みの破局化」が軽減する効果が得られると報告もあります(Garland et al.2012)。
慢性疼痛の治療だけでなく、うつ病、不安障害の治療にも用いられます(wikipediaより)。
私も朝の食事の時や電車通勤中に簡単なマインドフルネスを行っています。
私が慢性疼痛の勉強を始めた頃は「マインドフルネスってなに?」という感じでしたが、今では本や動画も色々出ていルようです。
大手企業でも社内研修の一貫として取り入れているようです。
ということで、先日当リハビリテーション部でもマインドフルネスを行ってみました!
痛みにとらわれることなく、痛みを少しでも自分でコントロールできるようになると、痛みとの付き合い方もまた変わってくるかもしれないですね。
今回はマインドフルネスについて書いてみました。少し難しかったと思いますが、本日もお付き合いいただきありがとうございました。