快適歩行
人工関節・脊椎ブログ 第12回
12回目のブログ投稿です!
世田谷人工関節・脊椎クリニックの院長の塗山正宏です。
今回は人工膝関節全置換術についてです。
膝関節のクッションである軟骨がすり減ってしまう病気が変形性膝関節症です。
上のレントゲンで骨と骨の隙間が全くなくなっていて、
硬い骨同士がこすれ合うために痛みを感じます。
痛みのせいで歩行に支障が出ます。
膝の曲がりが悪くなり、膝が伸びなくなってきます。
変形性膝関節症には様々な治療方法がありますが、
まず日常生活指導、運動療法、装具療法、薬物治療などの保存療法を行います。
保存療法を行っても痛みが取れない場合に行う代表的な手術が
人工膝関節全置換術です。
人工膝関節全置換術とは、
すり減った軟骨と傷んだ骨と半月板を切除して
金属やプラスチックでできた人工の関節に置き換える手術です。
人工膝関節は
金属製の大腿骨コンポーネント、脛骨コンポーネント、
プラスチックでできたベアリングがはまるようになっています。
人工膝関節によって滑らかな膝関節の動きが再現できます。
痛みの原因となるすり減った軟骨と傷んだ骨が人工物に置き換えられて痛みがなくなることで、
日常の生活動作が楽になることが期待できます。
最新の人工膝関節では、
人工関節自体の性能が以前と比べ格段に良くなっていることにより耐久性が改善され、
20~30年以上機能することが予想されています。
また、人工膝関節全置換術に年齢制限はなく、
高齢であっても体力さえあれば年齢が90代でも手術を受けることは可能です。
ひざの痛みでお困りの方は、一度相談にいらしていただければと思います。
月日が過ぎるのが年々早く感じるようになっている
世田谷人工関節・脊椎クリニックの院長の塗山正宏でした。
世田谷人工関節・脊椎クリニック
整形外科・放射線診断科
京王線千歳烏山駅から徒歩7分
〒157-0062 東京都世田谷区南烏山6-36-6 1F