Good Joint Life!
-人工関節とリハビリテーションのブログ-
第31回 院内勉強会⑤
世田谷人工関節・脊椎クリニック リハビリテーション部 理学療法士の生井です。
今回は人工膝関節置換術のリハビリテーションの話になります。
先日の話になりますが、リハビリテーション部の勉強会を行いました。
お題は、「人工膝関節置換術の関節可動域について」です。
人工膝関節置換術の手術の後には膝を曲げ伸ばしする運動をする必要があります。
それを怠ると、膝が曲がったまま、もしくは伸びたままになってしまいます。
最初は手術の痛みで動かせる範囲が広くないですが、頑張って毎日繰り返していくと膝が動く範囲が広がって行きます。
しかし、患者様が自分で曲げる練習をするのは中々難しいので、理学療法士と一緒に実施します。
膝を曲げる練習は炎症が落ち着く手術後1週間くらいから積極的に実施していきますが、炎症の程度や痛みは個人差がありますので、いつ、どの程度曲げる練習をするかは理学療法士も十分な知識・技術を持っていないと判断できません。
今回は、勉強会を行い膝の曲げ伸ばしについてスタッフで意見交換をしました。
研究でも人工膝関節置換術後の膝関節可動域の状態は、患者さんの日常生活の状態や満足度に大きく関わるとされています(Merrill A. Ritter他 2007)。
膝の曲げ伸ばしは、日常生活の動き(立つ座る、階段の上り下り、歩行など)に関与するため、患者様にもしっかりと頑張ってもらいたいですし、我々理学療法士も頑張っていきたいと思います。
時々右膝が痛くなる理学療法士の生井でした。