快適歩行
人工関節・脊椎ブログ 第9回
9回目のブログ投稿です!
世田谷人工関節・脊椎クリニックの院長の塗山正宏です。
今回は
両側同時人工股関節全置換術について書きたいと思います。
両側同時人工股関節置換術というのは
両方の股関節を1回の手術で人工股関節に置換するということです。
昔は人工股関節置換術というのは
体に対しての侵襲、ダメージ、ストレスが大きかったため
両方の股関節を一度に手術するには
色々なリスクがありました。
しかし、最近は
筋肉を切らないMIS手術が行われるようになりました。
手術が低侵襲になったことにより
手術による体へのダメージ、ストレスが軽減されたため、
両側同時人工股関節置換術が行いやすくなりました。
よく患者さんから質問されるのですが、
「両方の股関節を一度に手術して、リハビリは大丈夫なんですか?」
と聞かれます。
私の答えとしては、
「リハビリは全く問題ありません。」
実際には、片脚の場合と両脚の場合とで
入院期間には大きな差は出ません。
片脚と両脚とでは、
イメージとしてリハビリが全然違うのではないかと思ってしまいますが、
実際にはあまり差がないのです。
両側同時人工股関節置換術は
2回の入院に分けて手術を行う場合に比べて、
入院期間の短縮や
入院費用の軽減が期待できるのも大きなメリットです。
両側同時人工股関節置換術は、
片脚ずつ手術を行う場合に比べて、
リハビリ期間が半分になるのは非常に大きな利点だと思います。
私自身は、
このような理由から
両方の股関節が悪い患者さんには
基本的には、
両側同時人工股関節置換術をおすすめしています。
年々時間が経つのが早く感じるようになっている
世田谷人工関節・脊椎クリニックの院長の塗山正宏でした。
世田谷人工関節・脊椎クリニック
整形外科・放射線診断科
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