快適歩行
人工関節・脊椎ブログ 第6回
6回目のブログ投稿です!
世田谷人工関節・脊椎クリニックの院長の塗山正宏です。
またまた、前回の続きです(笑)。
人工股関節全置換術(THA)のMIS(Minimally Invasive Surgery)の
手術方法には主に3種類あり、
・仰臥位前方進入法(DAA:Direct Anterior Approach)
・仰臥位前外側進入法(ALS:Antero-Lateral Supine Approach)
・側臥位前外側進入法(OCM)
この3つの手術方法が筋肉、腱を切らずに行う真のMISと言います。
今回は
仰臥位(あおむけ)と側臥位(よこむき)の違いについて書きます。
仰臥位(あおむけ)で手術を行う
DAAとALS
側臥位(よこむき)で手術を行う
OCM
ちなみに、後方アプローチも側臥位で行います。
人工股関節全置換術を行うにあたり、
この手術の体位(体の向き)は非常に大事な要素になります。
以前は側臥位で股関節の手術を行うことが一般的でした。
側臥位で手術を行う場合、
骨盤固定器というもので骨盤を固定して手術を行うのですが、
どうしても手術中に骨盤が前後にぶれます。
そのため、人工股関節のインプラントの一つである
カップの設置の精度が仰臥位に比べて落ちる傾向にあります。
仰臥位で手術を行う場合、
カップを設置する際には、
骨盤が安定しているため正確にカップを設置しやすくなります。
人工股関節全置換術では
カップの設置角度が非常に重要な要素であると考えているため、
私は仰臥位で人工股関節全置換術を行うようにしています。
最近、初めて渋谷ヒカリエに行った
世田谷人工関節・脊椎クリニックの院長の塗山正宏でした。
世田谷人工関節・脊椎クリニック
整形外科・放射線診断科
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