快適歩行
人工関節・脊椎ブログ 第60回
60回目のブログ投稿です!
巨人時代の落合は背番号60ですね。
そんなことより、
もうすぐ春ですね、ちょっと気取ってみませんか?
世田谷人工関節・脊椎クリニックの院長の塗山正宏です。
今回のテーマは、
骨粗鬆症とビスフォスフォネート系薬剤です。
骨粗鬆症の代表的な薬に
ビスフォスフォネート(bisphosphonate)があります。
ビスフォスフォネート系薬剤は
骨吸収抑制薬といって、破骨細胞の活動を阻害し、骨の吸収を防ぐ薬剤です。
このお薬の副作用の一つに
顎骨壊死というものがあります。
では、顎骨壊死の発生頻度はどれくらいなのでしょうか?
骨粗鬆症があり、ビスフォスフォネートで治療している患者 |
経口投与では患者 10 万人年当たり発生率は 1.04∼69 人
静注投与では患者 10 万人年当たり発生率は 0∼90人とされている。 また、経口、静注を問わず窒素含有 BP 治療を受けている 骨粗鬆症患者における 顎骨壊死発生率は 0.001∼0.01%であり、 一般人口集団に見られる 顎骨壊死 発生頻度 0.001%とほぼ同様か、 ごくわずかに高いと推定されている。 (骨吸収抑制薬関連顎骨壊死の病態と管理 :顎骨壊死検討委員会ポジションペーパー 2016より引用) |
データによりますと、実際の発生率はかなり低くなっています。
一時期非常に顎骨壊死に対して敏感な時期もありました。
歯科治療をする際には、
必ずビスフォスフォネート薬は休薬しなければいけないという話でしたが、
現在は必ず休薬する必要性はないと言われています。
顎骨壊死の副作用を心配して休薬するよりも
ビスフォスフォネート薬を継続することにより
骨折を予防する有益性のほうが高いとなっているのです。
ちょっと眠くなってきたので、この話の続きはまたどこかで(笑)
親知らずを抜歯する際に途中で麻酔が切れて悶絶したことがある
世田谷人工関節・脊椎クリニックの院長の塗山正宏でした。
世田谷人工関節・脊椎クリニック
整形外科・放射線診断科
股関節・膝関節・骨粗鬆症・脊椎
京王線千歳烏山駅から徒歩7分
〒157-0062 東京都世田谷区南烏山6-36-6 1F