Good Joint Life!
~人工関節とリハビリテーションのブログ~
第76回 運動の種類 ②
おはようございます。リハビリテーション部の生井です。
前回は患者様の質問に答える形で、変形性股関節症と変形性膝関節症の「運動」について考えてみました。
今回は前回のストレッチに続き、「筋力トレーニング」と「有酸素運動」について考えてみたいと思います。
② 筋力トレーニング
変形性股関節症、変形性膝関節症では股関節や大腿部(太もも)、膝関節周りの筋力が低下し、その期間が長くなると筋肉が痩せてきてしまいます(筋萎縮と言います)。
筋力低下、筋萎縮が進むと長い時間歩けない、階段の昇り降りが辛いなどの生活動作面での影響が出てきます。
それを予防・改善する為に、筋力トレーニングを行います。
・股関節周囲の筋力トレーニング(動画)
https://drive.google.com/file/d/1v4Q8rL_o8PT0kD-bMqU1b6EED-QlABEe/view?usp=drivesdk
https://drive.google.com/file/d/1yyEPoL6A-H1aYVCkf5Sl1f8555y7YtLn/view?usp=drivesdk
・大腿部・膝関節の筋力トレーニング(動画)
https://drive.google.com/file/d/1GkZzEuYnnjA0P-RUl4E87UihR5k5S3ii/view?usp=drivesdk
☆実施時間と回数:5秒間×10回 1日2セット
③ 有酸素運動
有酸素運動とは、ウォーキング、水中ウォーキング、エアロバイクなどのゆっくり時間をかけて行う運動です。
変形性関節症の方は足に痛みがあり、なかなか長い距離を歩いたりする事が難しいかもしれません。
ウォーキングで関節の痛みが出る方、痛みが悪化する方は痛みが出ない範囲で行うか、有酸素運動自体が難しい可能性がありますので、主治医、担当理学療法士にご相談下さい。
水中ウォーキングやエアロバイクなら関節にあまり負荷がかからずに、比較的長時間運動がしやすいです。
有酸素運動の効果は幾つかありますが、1番は減量です。
体重のコントロールは治療の基本です。減量するだけで関節の負担が減り、関節の痛みが軽くなる事もあります。
しかしやりすぎ、歩きすぎも良くないので、ウォーキングの目安としては1日5000~8000歩、20~60分を目安にして下さい(歩数、時間の目安は個人により異なります)。
最後になりますが、お一人で「運動」の量や方法を管理する事は大変ですし、効果があるか判断が難しいと思います。
お一人で運動するよりは、理学療法士などの専門家と運動した方が効果があると言われています。
変形性関節症の運動でお困りの事が有れば、まずは受診してみて下さい。