Good Joint Life!
–人工関節とリハビリテーションのブログ–
第61回 「どんな靴を選べば良い?」
皆様こんにちは。
世田谷人工関節・脊椎クリニック、リハビリテーション部の加藤です。
患者さんの質問シリーズということで、今回は「靴」について書きたいと思います。
「入院時のリハビリの靴はどんなもの良いか?」
このような質問を頂くことがあります。
特別に新しい靴を購入する必要はありませんが、以下のポイントを押さえたスニーカーを選んで頂くと良いかと思います。
◯踵までしっかりあるスニーカー
サンダルやスリッパは脱げて転んでしまう可能性があるため、歩行練習などを行っていくリハビリには向きません。
◯靴べらで履きやすい
前回のブログにもありましたが、術後は脱臼の危険性や足の上げにくさを補助する為、靴の着脱は靴べらを使用し行います。
スリッポンタイプのスニーカーが履きやすいかと思いますが、マジックベルトや紐タイプでも、緩めにしておく事で靴べらでの着脱が可能です。
◯踵など靴底が擦り減っていない
履き慣れたスニーカー、でもよく見ると靴底の内側や外側がすり減っている、、、
こんな事はありませんか?
それは、今までの歩き方の癖で生じたものと考えられます。
手術後は関節が新しくなり、より正しく綺麗な歩き方を身につけていくチャンスです。
そのためには、極端に擦り減った靴だと歩き方が崩れやすいため、なるべく擦り減りが無いものを選びましょう。
以上の3点をあげましたが、その他、何かこんな靴は良いか?など、ご質問があればお気軽にご相談ください。
また入院中に限らず、退院後もしばらくは上記のような靴を使用し、まずは安定した綺麗な歩行を身につけましょう!
ちなみにですが、手術後しばらくしてしっかりと歩き方を身につけ、筋力をつけていけば、ヒールの高い靴も履く事ができますよ!
気がつけばもうすぐ年末。
師走の忙しい時期ですが、慌てず走らず、安全第一!健康第一でお過ごし下さい。