Good Joint Life
-人工関節とリハビリテーションのブログ-
第59回 患者さんの質問⑧ ケア用品 (part②)
おはようございます。世田谷人工関節・脊椎クリニック 理学療法士の生井です。
前回はケアの目的について書きました。
今回は実際の「ケア用品」についての紹介です。
それではひとつずつ紹介していきます。
①テニスボール
・目的:大殿筋、中殿筋などお尻まわりの筋肉の硬さの改善、痛みの緩和
・方法:仰向けになりお尻の下にテニスボールを置きます。硬くなっている場所を探してボールの場所を調整します。「いたきもちいい」場所が硬くなっている場所なので、そこにからだの重さをのせて30秒保持します。少しからだを前後左右に動かしても良いです。テニスボールの場所を少しずらして次に硬くなっているところにテニスボールを置きます。
②グリッドフォームローラー
・目的:外側広筋、ハムストリングスなどの太ももの筋肉の硬さの改善、痛みの緩和
・方法:太ももの外側(外側広筋)、太ももの後ろ(ハムストリングス)の下にフォームローラーが当たるように座ります(写真参照)。テニスボールの時と同じように「いたきもちいい」場所を探します。そのまま30秒程度止まっているも良し、ローラーが転がるように少し姿勢をずらしても良し。
*やりすぎると、あとから筋肉痛のような症状が出ることがあります。注意して下さい。
*熱がある部位(炎症部位)は避けましょう。
*股関節手術後の方は、姿勢によっては脱臼肢位になりやすいです。実施する場合は担当理学療法士にお問い合わせ下さい。
③グリッドフォームローラー スティックタイプ
・目的:外側広筋、内側広筋、大腿直筋などの太ももの筋肉の硬さの改善、痛みの緩和
・方法:足を前に伸ばして座ります。スティックを両手で持ち、ローラーのデコボコしている所でマッサージするように転がします。
*熱がある部位(炎症部位)は避けましょう。
これ以外にも今は様々なケア用品が出ています。これは使って大丈夫かどうか、どのように使うかわからない場合は担当理学療療法士までお問い合わせください。