快適歩行
人工関節・脊椎ブログ 第133回
133回目のブログ投稿です!
気がついたらもう12月。
師走っていうやつですね。
今月もあっという間に終わりそうな気がしている
世田谷人工関節・脊椎クリニックの院長の塗山正宏です。
今回のテーマは、
人工股関節置換術後の創部の処置です。
人工股関節置換術を行う際には必ず皮膚を切ります。
手術なので当たり前といえば当たり前ですが(笑)
私が行っている
・仰臥位前外側進入法(ALS:Antero-Lateral Supine Approach)
で手術する際の実際の皮膚の切開の長さは、
平均的な女性の体形であれば8cm
身長が低かったり、痩せ型の患者さんであれば6~7cm
身長が高い、肥満体形、男性の患者さんの場合は9~10cm
くらいになることが多いです。
今まで初回の人工股関節置換術で最も長く切った例は13cmです。
この患者さんは男性で体重が120キロ位あり
脂肪と筋肉量が大変多かったためです(笑)
手術もかなり大変でした・・・(笑)
では、本題の実際術後の創部(きず)の処置ってどんなことをするかといえば、
特になにもしません!
昔は切った傷口は日々消毒処置をするのが当たり前でした。
日々消毒してガーゼ交換です。
私が医師になった頃はよくガーゼ交換をしていました。
イソジンを日々塗っては、ガーゼ交換です。
現在は消毒は一切行っていません。
また、患者さんによく質問される内容として
「抜糸ってするのですか?」
と聞かれますが、
抜糸はありません!
創部の表面は糸で縫合せずに医療用の接着剤でくっつけるだけです。
そのため抜糸がありません。
接着剤が自然にはがれるのを待つだけです。
それで終わりです。
シンプル イズ ベスト!
医療の進歩って本当に素晴らしいですね(水野晴郎風に言ってみる)。
「へぃ!召し上がれ!」
映画を見るとすぐに感情移入して影響されやすいタイプの
世田谷人工関節・脊椎クリニックの院長の塗山正宏でした。
世田谷人工関節・脊椎クリニック
整形外科・放射線診断科
股関節・膝関節・骨粗鬆症・脊椎
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